同じ曲でも版によって音が違う事があります。原典版と実用版は何が違うのか、なぜ作曲家ごとに信頼できる出版社が変わるのか。実際に作曲家別で使っている版を挙げながら、楽譜の選び方をお伝えします。
ピアノのゆっくり練習とは拡大コピーを取って確認、修正する作業です。写っている物が、速く弾く時と同じでなければ意味がありません。どこまで遅くするのか、遅くして何を見るのか、そして後回しにしてきた難所にどう取り掛かるのかを、実際にやっている手順としてお伝えします。
譜読みが遅いと感じている方の多くは、最初から完成形を思い浮かべすぎています。譜読みとは道を開拓する作業であり、歩き方を直すのはその後の別の作業です。譜読みの終わりをどこに置くか、最初の一週間に何をするかを軸に、実際の手順をお伝えします。
本番で暗譜が飛ぶのは記憶力のせいではありません。ピアノの暗譜には運動・聴覚・視覚・分析の四つの記憶があり、多くの方は運動記憶だけに頼っています。暗譜が飛ぶという現象を”現在地を見失う事”として捉え直し、譜読みの段階まで遡って考察します。