はじめに
皆様こんにちは。当然ですが、皆様は休日はどのように過ごしますか?普段お仕事で疲れている方は家でリラックスされたり、はたまたご家族とお出かけになったりするかもしれません。学生の場合は勉強かもしくは遊びに出かけるといったところでしょうか。そんななか、洋服愛好家はもちろん新たな洋服との出会いを求めて街に繰り出しますよね。僕もその端くれです。イタリアでも日本でもやる事は変わりません。私の場合は朝から街の中心街にでて、古着屋を片っ端から巡りに巡るというのが日課となっています。とはいっても、僕はヴィンテージに詳しいわけでもなく、ただただその時の気分で買い物をしています。ここではイタリアならではといったディグ体験、あるいはシンプルに面白い発見などをシリーズ的に書き留めていきたいと思います。
さて、今回紹介するのはラルディーニのジャケットになります。今更私が説明するまでもないかもしれませんが、ラルディーニはアンコーナという港町で創業したブランドです。元々大手メゾンなどのOEMとして稼働していましたが、その技術力を活かして自社ブランドを立ち上げ、今では所謂”イタリアの良いスーツ、ジャケットのブランド”という確固たる立ち位置を得ています。皆様も一度はアイコニックな花びら型のブートニエールを見かけた事があると思います。
LARDINI テーラードジャケット

こちらが今回ディグったジャケットになります。こちらはイタリアのとあるチャリティーショップで購入いたしました。こういったお店では価格はアイテムの種類ごとに決まっている事が多く、全体的に安価でお買い物が出来ます。また洋服だけでなく、絵画などのアートや食器類、家具なども取り扱っているところが多いです。ヨーロッパ旅行などに行かれる方は蚤の市などに興味がある方がいらっしゃるかもしれませんが、そちらは曜日が決まってしまっているのでなかなかピンポイントで訪れるのは難しいです。こういったお店は基本的に平日は営業しているので、隙間時間などで訪れるのもおすすめです。
さて、本題に戻りましょうか。素材はコットン75%シルク25%の混紡です。適度にドライなタッチですが、シルクを梱包することによって滑かさも適度にミックスされています。総柄にはなっていますが、とはいえ色合いが上品かつ柔らかいのでそこまでいやらしい雰囲気にはなっていないと思います。コンストラクションに関しては、肩パッドなどは入っていませんが一応芯地は入っています。着丈も短めで、まさに春夏に海辺やリゾート地なんかでカジュアルに羽織るのがピッタリだと思います。
個人的にあまりこういったカジュアルに振り切ったようなラフなジャケットがワードローブになかったので挑戦するという意味合いでもちょうど良かったです。

ブートニエールもおまけでついていました。確かラルディーニは最近諸々のデザインが一新されたので、こちらは旧型のデザインのものになります。
ブートニエールを付けるかは賛否が分かれるところですが、このようなカジュアルに振り切ったようなジャケットの場合は付けっぱなしでも良いのではないかと思います。どちらにせよ紳士()たるものあんまり細かいことに拘らないのが1番かもしれませんね。

ちなみに僕はこのジャケットを15€(当時のレートで約2500円)で購入しました。イタリアで古着を購入する際はお店によってかなり値付けが違うのですが、先ほども述べたようにチャリティーショップのようなお店は基本的にブランド関係なく安いです。また、こういったラルディーニのような所謂ファクトリーブランドのアイテムはよっぽどしっかりした古着屋に行かない限りは安価で売られている事がほとんどです。所謂街の古着屋ではラルフローレンのなんでもないポロシャツの方が値段が高かったりします。
イタリアでは高円寺に構えているような洗練された古着屋の様な店が極端に少なく、日本の古着市場と比べてかなりカオスな状況になっています。その為、ふと立ち寄ったなんでもない店であっても思いがけない出会いがあります。ただ、山のような洋服から探さないといけないという面倒臭さもあり、それでいていつでもどこでも全てが見つかるわけではないので、ぶっちゃけ運次第なところもあります。そこは古着ディグの醍醐味とも言えるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。記念すべき第一回という事でどんな内容にするか、何を紹介するかなどいろいろと迷ったのですが、イタリアらしさという事と親しみやすさを考えてラルディーニを選びました。楽しんでいただけましたら幸いです。今後もこのシリーズは継続していく予定です。また、他の記事も宜しければご覧ください。
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