皆様は普段サングラスをお掛けになりますか?日本ではあまり普及していない印象のあるサングラスですが、イタリアをはじめヨーロッパでは子供からシニアまでみんなかけています。よく勘違いされがちなのが、「ヨーロッパの人たちは目の色素が薄いからサングラスが必要」という話ですが、実際のヨーロッパと一括りに言っても、北と南では人々の雰囲気はかなり違いますし、他国から移民なども合わせると本当に多種多様です。基本的に目の色に関係なく紫外線からの保護として、どちらかというと機能的な側面を重視して着用されています。そんなことから、もちろんイタリア人達も例外なくサングラスをかけています。そんな中、今回紹介するRay-Banはイタリアでも非常に人気が高く、世代を超えて愛用されています。今回は僕も愛用しているRay-BanのアイコニックなモデルWAYFARERについてお話ししていきます。
Ray-Ban WAYFARER

Ray-Banの歴史はJohn Jacob Bausch氏が1853年に開いた、小さな眼鏡店が始まりです。ちょうど同じ頃、彼の友人であるHenry Lomb氏がJohnのお店に60ドルの出資をした事などから、2人はやがてビジネスパートナーとなり、後に共同でボシュロム社という会社を設立しました。その後長らく眼鏡を始め、顕微鏡や望遠鏡、カメラのレンズなどを開発し、販売していました。そこから時を経て1920年代に、飛行機のパイロットグラスのレンズの開発を依頼され、紆余曲折を経て1929年に後にアビエーターモデルと呼ばれるサングラスを開発しました。やがて、一般市民の間でもこのアビエーターは人気を博し、1937年にようやくRay-Banとしてのブランドをスタートしました。その後アメリカにおいてボシュロム社の管理の元ブランドが継続していたのですが、1999年にイタリアのLuxOtticaという会社に買収され、現在はミラノに拠点を置いています。
そして、今回紹介するWAYFARERは1952年にRay-Ban初のプラスチック製フレームのモデルとして発表されたという、かなり歴史のあるものとなっています。僕の初めてのRay-BanはClubmasterだったのですが、正直そちらの方が古いモデルだとずっと勘違いしていました。
WAYFARERはなんだかレトロな雰囲気もありつつ、最近生まれたように錯覚してしまうモダンな雰囲気もあるのが不思議な所だと思っています。その懐の深さのおかげで、クラシックなスーツからモダンなデザイナーズの洋服に至るまで、幅広いアイテムと組み合わせることができるのも優れたポイントです。

前述の経緯もあり、現在のRay-Banはイタリア国内を中心として製造しています。僕が当時購入したのも現行モデルなので、イタリア製となっています。残念ながらボシュロム社製のヴィンテージの物を試したことがないのでどのような違いがあるのかはわかりません。いつか手にする機会があれば比較してみたい物です。

購入したのはかれこれ7年ほど前になります。Ray-BanはWAYFARER含め主要3モデル全て所有していたのですが、Clubmasterは友人に譲ってしまい、Aviatorは不覚にもベランダから下を覗き込んだ時に、うっかり落としてしまい砕け散ってしまったので、今はこれ一本となっています(早く修理に出さねば)。また、WAYFARERは他のサングラスと違い、実質母に買ってもらった物で個人的には特に思い入れがある一本なので、長く大事に愛用し続けたいと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。誰もが知っていて時代を超えて愛されている名品。色んな選択肢がある今の世の中で、あえて究極の普通を手に取ってみるのはいかがでしょうか?それは時を超えて、あなたにずっと寄り添い続けてくれます。


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