無骨さと優雅さの融合 Arfango プレーントゥダービーシューズ

以前の記事でも述べた通り。靴の連載を始めた当初は英国靴を中心に、個人的に所有するワードローブの中でも比較的現行で入手しやすいモデルから紹介していたのですが、やはりイタリアに住んでいる都合上、現地ならではのヴィンテージ靴に出会う機会というのが沢山あります。今回の靴も今は亡きフィレンツェの古豪から”Arfango”のダービーシューズを紹介いたします。

Arfango Plain-Toe Derby Shoes

Arfango ダービーシューズ

Arfangoは1902年にイタリア、フィレンツェで創業した靴ブランドです。同時期に創業したSutor Mantellassiなどと同様、伝統的に革産業が盛んなトスカーナを代表する靴ブランドとして、高級紳士靴の制作をしていました。その後リブランディングなども重ねて、近年ではTOD’Sなどと並んでドライピングシューズなどのカジュアルシューズが有名だったのですが、残念ながら2018年を境に公式インスタグラムも更新が止まっており、ブランドとして休止してしまっています。

Arfango ダービーシューズ インソールロゴ

こちらの靴は外羽のプレーントゥとなっています。プレーントゥといえば飾り気がなくどちらかというとフォーマルな印象の靴もありますが、この靴の場合はフォルムがイタリア靴にしてはぼってりしており、使っている革も非常にタフな仕上がりとなっております。その為、どちらかというとカジュアルな印象が強い靴となっております。ソールにオリジナルロゴが付いたビブラムソールが使われている事からも、どちらかというとカントリーサイドなどのカジュアルなシーンで使われることを想定されています。

Arfango ダービーシューズ つま先

またこちらの靴は、一時期”Stefano Branchini”などを中心としたイタリア靴ブランドが盛んに取り入れていた製法の一つである、ノルベジェーゼ製法が用いられています。ただ、これ見よがしなステッチが施されているというよりは、比較的スマートな顔つきをしているので、第一印象よりも汎用性が高く、様々なコーディネート合わせやすくなっております。

Arfango ダービーシューズ 側面

先ほどイタリア靴にしてはぼってりしている表現しましたが、やはりそれでもお国柄か、英国靴などと比べると少し色気を残したシルエットを持っています。また、ヒールカップもこの手の靴にしては丸くできており、非常に足馴染みが良い一足と言えるでしょう。僕の手持ちの革靴の中では、以前紹介したJohn LobbのWilliamと何となく立ち位置が似ているのですが、微妙な使い分けを楽しんでいます。タフなシーンで活躍してくれる一足として、今後もできるだけ長く愛用したいと思っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。近年ではあまり聞き馴染みのないブランドの靴だったと思いますが、お楽しみ頂けましたら幸いです。今後もイタリアの今は亡きブランドのアーカイブ靴の紹介など沢山書いていきますので、もしよろしければお読み頂けますと幸いです。

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