イタリア留学、最初に折れがちなポイント3選|生活してわかった現実

イタリア留学で起きる問題と聞くと、語学の壁やカルチャーショックを思い浮かべる方が多いかもしれません。実際、それらも決して簡単ではありません。ただ、現地で生活を始めてみて強く感じたのは、「思いもしないところで詰む瞬間」が想像以上に多いということでした。

家はある。学校も決まっている。ビザも問題ない。それなのに、思わぬ落とし穴にはまって生活が前に進まない。イタリア留学の初期には、そんな場面が何度も訪れます。

特に最初の1週間、ネットが使えない、必要な書類が手に入らない、生活インフラが整わないといった「物理的にどうにもならない詰み」が連鎖的に起こります。調べようにも調べられず、聞こうにも言葉が通じない。日本にいる時には想像もしなかった不自由さに直面することになります。

この記事では、実際にイタリアで生活を始める瞬間に「これは本当に詰んだ」と実体験を通して感じたポイントを3つ取り上げます。これらの問題は精神論や気合の話ではなく、事前に原因知っていれば回避できた、あるいは心構えができたはずのものばかりです。

これからイタリア留学を控えている方や、渡航直後で戸惑っている方にとって、少しでも助けになれば幸いです。

その1. 滞在許可証の為のKITが見つからない

イタリアに90日以上滞在する場合は、入国のために目的別に所定のVISAを取る必要があります。そのVISAの取得色々な手続きがあったりと、大変な思いをする方も多いのではないでしょうか。ですが、到着してからも安心は出来ず、むしろ場合によってはここからが問題になります。

イタリアの移民法では、長期滞在の場合はPermesso di Soggiorno(滞在許可証)という、いわゆる在留許可証をVISAと別個で取らないといけません。イタリアでの身分証明書ともなりますので、実は滞在に関してはVISAよりむしろこちらの方が大事です。

さて、この滞在許可証。大まかな流れとして、郵便局でKITという申請用紙をもらい、記入して必要書類と共に再度郵便局で申請、Questura(移民局)で指紋の採取など最初の手続き、そこから暫くしてようやく手に入れる事ができます。最大の問題は、入国日から七日間の間に郵便局での手続きを済ませる必要があると言う事です。

もちろん、イタリアに留学する方であれば滞在許可証が必要ということは事前に調べてあると思いますが、問題はKITです。先ほども書いたように、郵便局に取りに行く必要があるのですが、割と頻繁に在庫が切れています。運が良ければすぐに見つかりますが、下手をすれば何件も訪れる必要があります。

また、仮にKITを入手できたとしても、彼らが送付状を別途で持っていないと手続きが進まないので、また郵便局をハシゴする羽目になります。七日間というリミットがあるので、1番精神的に削られるポイントとなっています。意外に、街の端にあるような少し小さめの郵便局の方が、外国人が誰も訪れない為に在庫があったりするので、大きな郵便局で見つからない場合は一度探してみる事をお勧めします。

その2. 銀行口座の開設で詰む

留学などが目的であれば、WISEなどで比較的簡単に送金する事ができる今、必ずしも必要ではない銀行口座ですが、例えば現地でアルバイトなどをする場合などには、やはり口座は欠かせません。ただ、在留邦人として口座を開こうとするのも、中々ハードルが高いです。イタリアでの銀行口座の開設には、多くの場合身分証明書、住所証明、税コード(Codice Fiscale)が主に必要です。前二つはさておき、この税コードの証明が外国人にとっては鬼門となります。

イタリア国民はTessera Sanitaliaという健康保険カードで証明できるのですが、滞在許可証にはCodice Fiscaleが記載されておりません。口座維持の手数料が低いネットバンクなども含め、ネットやアプリなどでの口座開設が主流ですが、税コードの証明のためにカードを読み取る必要があります。ただ、多くの留学生は、税コードを証明できる物は、税務局で最初に発行される紙のみの事が多く、殆どの場合で弾かれてしまいます。

私の場合は幸いネットバンクのRevolutでなんとか口座を開設できましたが、その際も一悶着ありました。まだイタリア語に自信がない場合、不安な場合などは、可能であれば窓口などで、信頼できる人と共に相談することをおすすめします。

その3. 英語はあまり通用しない

「ヨーロッパって陸続きだし、多民族国家が多いからみんな英語ができるんでしょ?」と思っている方、意外に多いんじゃないでしょうか?

確かに、日本よりは英語がある程度わかる人の比率は高い印象がありますが、それでも英語が話せる人がそこまで多い訳ではありません。ミラノやローマといった大都市であればまだしも、少し田舎などにいくと、イタリア語が分からない場合途端にコミュニケーションのハードルが上がります。

主に滞在許可証の手続きでのやり取り、SIMカードの契約、ガス、水道などの契約、スーパーでの買い物、あらゆる場面で英語が通じない問題が発生します。その為、渡航前に最低限街で使いそうなイタリア語を覚えておく事をお勧めします。

コミュニケーションが取れないことによる「孤独感」は、留学最初期には特に心にきます。ですが、親切な人もたくさんいるので、積極的に会話をする姿勢を持てると生きやすいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は留学最初期に困りそうな3つの事例について解説しました。もちろん夢があって訪れているとはいえ、こういったトラブルに精神を削られることもたくさんあると思います。ですが、良いところもたくさんありますし、少し落ち込んだときは美味しいピッツァを食べたらすぐ元気になれます。

イタリアのピッツェリアで思い出した、食べる喜びと誰かと過ごす時間の温かさ

これから留学したいと思っている皆様のお役に少しでもたてば幸いです。他にもイタリアに関する様々な情報も書いてますので、よろしければご覧ください。

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