こんにちは。古着屋巡りを日課にしていると、「いつかこのブランドを古着で見つけたい」と密かに狙い続けている、いわば憧れのブランドというのが、皆様にもいくつかあるのではないでしょうか。イタリアに移り住んで以来、僕にとってその筆頭が、長らくFrayでした。シャツ好きの方にはお馴染みの名門ですし、僕自身ずっと気になってはいたのですが、いざ古着で探すとなると全く縁がなく、正直半ば諦めかけていました。
ところが先日、いつものように古着屋を漁っていたところ、ついに念願のFrayをディグることができました。しかも驚くことに、同じ日にもう一枚、別のFrayのシャツまで見つけてしまったのです。あれだけ探して一枚も出てこなかったのに、出る時は二枚まとめて出てくるのですから、古着との縁というのは本当に不思議なものですよね。今回はそのうちの一枚、ブルーの極細ストライプのシャツのお話をしていきたいと思います。
Fray Blue Stripe Shirt

こちらが今回ディグったシャツになります。Frayは1962年にイタリア北部のボローニャで創業したシャツブランドです。創業者のルチア・パシン・ランディ女史が、お祖母様のレース工場を引き継ぐ形でスタートしたそうで、シャツブランドとしては少し変わった出自を持っています。知る人ぞ知る名門カミチェリアで、個人的にも近所ということで勝手に馴染み深いブランドということもあり、勝手に親近感を抱いていました。
僕がFrayを狙い続けていた理由の一つが、これまで紹介してきたシャツとは毛色が違うという点にあります。第四回のバルバや第十八回のルイジ ボレッリといったナポリのシャツが、柔らかなハンドワークで知られているのに対して、Frayはあえてマシンメイドを突き詰める方向でその評価を確立してきたブランドです。同じイタリアのシャツでも、南と北でこうも成り立ちが違うのかと前々から興味があり、いつか自分の身体で確かめてみたいと思っていました。



とはいえ、僕はあくまでズブの素人ですので、マシンメイドとハンドメイドが生み出す違いについてどこまで見分けられているかは正直怪しいところです。ただ、明らかにフィット感がよく、着心地は今までに手に入れたシャツと比較しても最高峰だと言えます。
購入時の価格は12€(当時のレートで約2000円)でした。購入したのは街の小さな古着屋です。新品ではなかなか手の出ないブランドですので、大変お買い得だったと思います。ちなみに、同じ日に見つけたもう一枚のFrayも、偶然にも全く同じ価格でした。そちらはダブルカフスのホワイトシャツなのですが、また機会があれば改めてご紹介したいと思います。
長らく憧れていたブランドをようやくワードローブに迎えることができて、ディグ生活の励みにもなりました。引き続きディグ生活を続けたいと思います。
いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。もしよければ前回の古着ディグ日記もぜひチェックしてみてください。

