近年のニットの傾向として、クルーネックやモックネックがとても多いのに対して、Vネックのニットというのは全く見かけません。勿論僕は流行を追いかけて洋服を選んでいる訳ではないのでVネックも関係なく着るのですが、よく考えてみると不思議に感じています。そこで、何故Vネックが着られていないのかをまず考えてみて、逆に何故あえて今着るべきなのかについてを考察していきたいと思います。
クルーネックニットが支配する時代
ふと考えてみると、当時高校生だった僕が本格的に洋服に興味を持ち出した2010年代中頃、すでに世の中ではクルーネック、もしくはそれよりさらに襟が高いモックネックやタートルネックのニットが主流となっており、Vネックが流行っていた時代というのはありませんでした。当初からあまり流行を気にしていたわけではありませんし、Vネックに忌避感があった訳ではないのですが、必然的に購入したニットの大半はクルーネックなどが主だったと言えます。このクルーネックによる支配体制は現在も続いており、直近の帰国時にフラフラと店を回っていた時にみたニットもほとんどがクルーネックだったと思います。深く考えていた訳ではないのですが、時々「こんなにもVネックがないのは何故なのだろうか?」と思った事はあります。まずはクルーネックがここまで支配体制を築いている理由をいくつか考えてみたので、まずはそれらをリストアップしてみます。
その1 テック系セットアップとの兼ね合い
近年日本で”イケてる感”を出している民達が着ているテック系素材のセットアップですが、それらに合わせられているインナーとして、クルーネックというのは多いと思います。かくいう僕も昔、ユナイテッドアローズが出していたオリジナルのセットアップを持っており、そう言った合わせをしてみた事もありました。今でこそそう言った合わせはしなくなりましたが、シャツを着ないとなるとたしかにVネックよりもクルーネックの方がまだおさまりが良いような気がしなくもありません。
その2 カジュアルジャケットのインナーとしての用途
これも近年割と色んな方が行っていますが、ブレザーやコットンジャケットなどにシャツを合わせずクルーネックのニットや、あるいはTシャツなんかを合わせる着こなしがありますよね。僕もそう言った合わせをしないでもありませんが、その場合はなんと無くVネックよりクルーネックを合わせたくなる気がしなくもありません。
その3 肌をあまり見せたくない人が多い
これは日本人の特徴だと思うのですが、比較的肌の露出を嫌う傾向があると思います。典型的な例として”シャツのボタンをいくつ開けるべきか?”なんていう意味不明な論争(?)がありますが、それと同じようにVネック一枚だと肌が見えすぎると感じる方が思いの外多いのかもしれません。
その4 オーバーサイズのトレンドとの関係
2010年代中盤以降、それまで主流だったタイトシルエットが姿を消し、オーバーサイズシルエットのトレンドが一斉を風靡したことも、Vネックにとっては逆風かもしれません。オーバーサイズで着こなす場合はどちらかというとクルーネックの方がバランスが良くなる傾向があるかと思います。
Vネックニットは時代遅れ?

結論から言うと、時代遅れという捉え方は少し違うと考えています。というのも、Vネックという形そのものは別に奇を衒ったものではなく、極々シンプルで非常にクラシックなデザインの一つであるからです。手に取られない多くの理由は、単に流行っていないからと言う理由に過ぎないと考えています。
あえてVネックのニットを取り入れる理由
ではここで、いくつかVネックニットを選ぶ理由を考えてみたいと思います。
その1 首元がスッキリする
Vネックは首まわりがスッキリするので、首元の詰まった感じというのが出ません。顔の形にもよりますが、小顔に見えやすかったり、シャープな印象を与えやすいです。
その2 差を生み出しやすい
「今あまり着られていないからこそ、あえてVネックを着る」というのは単なる天邪鬼に聞こえてしまうかもしれませんが、あえてあまり取り入れられないアイテムを使うというのは必然的に差を生み出します。
その3 インナーを見せやすい
首元がより空いているということは、中に着ているものがより見えるということになります。シャツやネクタイなどの見える面積が増えるので、クルーネックを着る時よりも少しバランスに気をつける必要がありますが、うまく組み合わせられるとクルーネックよりも華やかな印象が生まれます。
Vネックニットの素材の選び方
素材に関しては様々ありますが、個人的には春夏向けにはコットン、秋冬向けにはカシミヤの物をお勧めします。Vネックは胸元が開いてる都合上、クルーネックやタートルネックに比べると保温力が少し落ちるので、特に寒い時期に着るにあたってカシミヤ素材はとても暖かく都合が良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。基本的にベーシックなアイテムとなりますので、あまり難しく考えずに楽しんでいただけるかと思います。他にも色々な記事を書いておりますので、もしお時間ありましたらお読み頂けると幸いです。

