イタリア古着ディグ日記 #11 Corneliani(コルネリアーニ) ストライプシャツ

前回アットリーニのジャケットという大物を紹介してから、今までのペースに比べると少し期間が空いたディグ日記。セカンドシーズン(?)ということで再び始めていきます。今回はコルネリアーニのシャツになります。正直こんなこと言うとあれなんですけど、日本ではあまり人気のないブランドではないでしょうか。伊勢丹などで一部取り扱いがあるようですが、他のファクトリーブランドに比べるとすっかり陰に潜んでしまっていますよね。ですが、イタリアではかなり見かけるブランドですし、特に古着市場でも流通が多く、見つけやすいブランドでもあります。

CORNELIANI Striped Shirt

Corneliani(コルネリアーニ) ストライプシャツ

Cornelianiの歴史は長く、1930年代にアルフレッドコルネリアーニがマントヴァでアウターウェアの製造を行っていたことに始まります。戦後1958年になると、彼の息子たちによって本格的なブランドとしての歩みを始めました。今ではスーツやジャケットをメインとしたメンズウェアを中心に、トータルで製造しています。

Corneliani(コルネリアーニ) ストライプシャツのタグ

さて、今回購入したのはシャツになります。少し淡いベージュがベースのストライプ柄が特徴ですが、それ以外はわりと普通のセミワイドカラーのコットンシャツです。作りに関しても、すごく何か語るべきところがあるという様子でもありません。至って普通にいいシャツといったところです。

ただ、そういったシャツって意外と大事なんじゃないかと思います。本来であれば「なんとなく柄が気に入っている」とか「なんとなく触り心地がよい」みたいな、シンプルな感覚で物を選ぶべきなんだろうなと思うのですが、やれ年代だの生産地だの、どうしても人は「情報」を着てしまう傾向があるんじゃないかと思います。

僕もオタク気質があるので、そういう洋服や業界の歴史は大好きです。その為、実際のところはなんとも言えないのですが、いざ考えてみると「自分らしさってなんなんや」と自問自答する日々です。果たして僕は洋服を着ているのか、それとも着られているのか。永遠の課題と言えるかもしれません。

Corneliani(コルネリアーニ) ストライプシャツのカフス

購入時の価格はなんと1€でした。イタリアあるあるですが、たまたま近所の古着屋が全品1€という訳のわからない在庫一掃セールをしており、そのタイミングで見つけました。Barで飲むエスプレッソよりも安くてサイズがあっていてと、買わない理由もないですよね。イタリアで古着を探すのは、時間があればそんなに難しくはないと思います。もし、旅行で訪れたい方などは、他記事で掘り出し物を探すための古着探しの極意なんかも紹介していますので、暇つぶしにお読みいただけると幸いです。

いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。もしよければ過去の古着ディグ日記もぜひチェックしてみてください。

もし気に入ったらシェアで応援してください!

Spotlight

Spotlight

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *