皆様は”鞄”はお好きでしょうか?装いのためのアイテムとして、はたまた機能的な面でもとても大事なアイテムの一つだと思います。僕も鞄は好きです。が、僕の場合は「不便で使い勝手の悪い」鞄に限定されます。一見おかしな事を言っているように聞こえますが、僕なりの鞄に対する考えを述べていきたいと思います。
“鞄”とは機能性と個性の象徴である
ふと考えてみると、鞄ってなんのために必要だと思いますか?
愚問すぎる質問ですが、物を運ぶためですよね。仕事をしている方であればパソコンや書類を運ばなければいけないでしょうし、お弁当、水筒、お菓子、飴ちゃんなどあらゆる物を詰め込みたくなります。そう言った場合、鞄は大きくて軽くて、便利である必要がありますよね。所謂鞄の持つ「機能性」については誰もが明確に知っていることだと思います。
逆に、お財布や鍵類、スマホ程度しか持ち歩かないという人もいるでしょう。その場合コンパクトで、極端な話「変な形」をしていてもあまり困りませんよね。
このように、人それぞれ普段持ち歩く物というのはかなり差があると思います。それはつまり言い換えれば、鞄の中身とは「持ち主の個性が如実に現れやすい部分である」ということに気づきませんか?
YouTubeなんかでも鞄の中身紹介なんてのはありふれていますが、その人がどんな物を使っていて、どういうふうにオーガナイズしてるのかって結構興味深いんだと思います。それを参考に鞄の中を見直してみるって方も多いんじゃないかと思います。
僕って何者なん?
そう、つまり鞄とは個性を発揮しやすいアイテムの一つなのです。自分が何者なのかを表現するのに、これほど適したアイテムはない(?)かもしれません。
僕は特に用事がない場合、一日の大半を家で生活しています。そして、用事があるとしても一日中外出しているという状態は珍しいかもしれません。もちろん、決して引きこもりな訳ではないですよ(願望)。職業柄というか勉強の関係でというか、とにかくあまり長時間にわたって外出する機会がありません。さらに言うと、用事がある場合も荷物を沢山持ち歩く必要がそれほどありません。普段持ち歩いているもので鞄に入れるものといえば、iPadと小さなペンケース、少しの書類程度です。あるいは、どこか遠くに外泊込み出かけなければならない場合です。
そういった極端な生活を送っている僕にとって、普段持ち歩く鞄というのはそれほど機能的には重要ではないのです。つまり、少々不便な鞄を持ち歩いても、あまり問題がないという事になります。僕の生活スタイルや人となりを表現するのに、そう言った不便な鞄というのは適しているのではないかと思うのです。
僕の愛用する”鞄”
じゃあ具体的にどのような鞄を使っているのかという事ですが、残念ながら現在手元にある鞄自体は非常に少ないです。ただ、今手元にある物をいくつか紹介したいと思います。
クラッチバッグ

クラシックスタイルといえばクラッチバッグは鉄板ですよね。大変不便ですが、クラシックな印象を醸し出すにはぴったりの鞄です。スーツスタイルや、フォーマルなジャケットスタイルに合わせることが多いです。
こちらの写真のクラッチバッグはヴィンテージのGucciの物です。ほぼ捨て値で売られていたものを購入しました。いくらブランド物だとはいえ、おそらく誰も使わないので安いのだと思います。かなり長い年月使っているので少し使用感が出てきていますが、気に入っています。
ブリーフケース

こちらもクラッチバッグと同じく非常に使い勝手が悪く、クラシックスタイルに最もフィットする鞄です。取手がついてる分取り回しがしやすそうですが、手が塞がるという根本的な問題が解決していないため、シンプルに重くなっただけとも考えられます。
こちらは先ほどのクラッチバッグよりもさらに酷い捨て値で売られていた物を購入しました。ブランドがわからないだけで革の鞄がビッグマックセットよりも安くなるのですから、悲しい世の中ですよね。こちらも使用感はありますが、個人的には気に入っています。
ダッフルサック

こちらはご存じの方もいらっしゃると思いますが、オールドコーチのダッフルサックです。肩にかけられるし、容量も先ほどの二つがほとんど無いのに対すると大きいので、使いやすそうに見えますが、この鞄の特徴として、底が丸いんですよね。僕は四角い物しか運ばないので、中で物が暴れ回って正直非常に不便です。
個性的でも不便では意味がないのでは?
至極真っ当な意見を言ってしまうと本末転倒になります。もちろん不便なことは重々自覚していますし、たまにイラっとすることもあります。ですが、こういった鞄って結構な確率でカッコよくないですかね?個人的に見た目に関してはどの鞄も非常に気に入っています。特に僕の例だと”鞄”をもたなければいけない場面は、大体ドレスアップしている確率が高いので、こういったクラシックな鞄類は重宝します。カジュアルな場面では基本的に鞄は持ち歩きません。もし追加で何か購入するとしたら、同じような鞄になるか、もしくはカジュアルな小旅行用のボストンバッグみたいなのがあってもいいのかなとは思います。
現代社会では不便な方がかっこいい?
今やトイレまで自動で開いてしまうのが当たり前なほどに、世の中には便利なものが溢れすぎていて、もしかしたら人間はどんどん堕落しているのかもしれません。そんな、誰しもが便利さを追求する世の中で、あえて便利じゃない物をこだわって使う事で、何か見えてくる物があるかもしれません。
三島由紀夫の金閣寺を読んだ感想記事で、世の中には絶対的な美があるのか?と言う話をしましたが、果たして絶対的な便利さというのは存在するのでしょうか?もしかしたら一見不便に見える事にも理由があって、違う角度からみるとその方が合理的だったりと、人間の認識によって180度変わってしまう物だと思います。
例えば、クラッチバッグは「機能的」ではないですが、個人的には「美しさ」を備えていると思います。そして僕にとっては機能性よりもかっこいいかどうかが大事だという事です。そういった側面から捉えると、機能的には不便なクラッチバッグの方がとても便利なバックパックよりも僕のライフスタイルにはフィットするのです。同じようなことが洋服、靴、小物類、全ての身の回りの品に通ずるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。個人的な変なこだわりに関して話してみましたが、もしお楽しみいただけましたら幸いです。もしお時間ありましたら、他の記事もぜひ読んでみてください。
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