ローファーの素足履きは本当にアリなのか|イタリア現地の着こなしと、靴に起きたダメージ

基本的に靴を履く場合は靴下を履くのが一般的かと思いますが、特に暑い夏においては素足履きが涼しそうに見えますよね。なかにはローファーや紐靴まで足首を見せながら履いている方も見かけますよね。

結論から言えば、現代においては場面と靴を選べばアリな着こなしだと思っています。ただし、注意しないと靴には確実にダメージが出ます。

この記事においては、靴下を履いてないと汚いのでは?という素朴な疑問から、そもそもマナー違反では?という意見も踏まえて、イタリア現地での事情を踏まえて是非を考えていきたいと思います。

そもそもなぜ「素足はダメ」と言われるのか

そもそも大前提として、洋服を着るにあたってホーズ(もしくはロングソックス)は必需品です。特にお堅いビジネスや冠婚葬祭などと言った、フォーマルな場において、足首が見えるのはマナー違反です。

さらに言えば、男性のクラシックファッションにおいては、素肌をなるべく見せない方がエレガントに見える事もあり、フォーマルな場以外でもなるべく履いておいた方が間違いはありません。

ただ、カジュアルな着こなしにおいては軽快感を演出するという事もあり、特に2010年ごろから一般にも普及し始め、ユニクロや無印良品のようなマス向け衣料品店でも素足履き用のフットカバーが定番として並んでいるあたり、すっかり定着していると言っても過言ではありません。

個人的には今の時代着こなしによっては全然ありだと思っています。ただ、2010年ごろのように、ネクタイを締めていても素足というのは少しToo muchな気がします。

イタリアではどうなのか

この素足履き、日本人の多くは石田純一さんの影響か、イタリアでよく好まれているスタイルだという認知があるかと思います。

確かに素足で革靴、特にローファーなどのスリップオンシューズを素足で履いている方は見かけますが、現地での体感では、日本と同じ頻度かむしろ少ないかもしれません。

というのも若者を含め、意外と多くの人が靴を履く場合足首あたりまでのショートソックスを履いているからです。ロングソックスというほどの長さではなく、ましてやホーズでもなく、ショートソックスの着用率が一番高いです。

日本ではイタリア人のファッションに対するいろんな偏見が飛び交っています。確かに一部イタリアらしさを感じる着こなしやアイテム選びがないわけでもありませんが、ほとんどの場合、想像しているよりも普通なことが多いです。

素足履きが許される靴の境目

また、靴のデザインによっても素足履きができるかどうかは微妙なところかと思います。ペニーローファーのようなカジュアルな革靴であれば問題ないかと思いますが、レースアップシューズに素足というのは少し違和感があります。

僕の中でポイントは、梳毛のウール素材のスーツにネクタイを締めるときに履けるかどうかと、夏に履いて暑苦しくないかという二つがあります。例えば、ネイビーのスーツにタイドアップといったコーデに合わせられそうな紐靴全般や、黒のシングルモンクストラップなどは素足には向きませんよね。また、夏にはくと暑苦しそうなダブルモンクストラップや、ブーツ類全般にも素足履きは相性がよくありませんよね。

ただ、その辺りを踏まえるとそこまで靴選びは難しくないかと思います。基本はローファー、デッキシューズもしくはスニーカーであれば大丈夫だと考えておくと良いかも知れません。

素足で履くと靴がどうなるか

そもそも素足で靴を履くとダメージがあるのでは?と思うそこのあなた、まさに想像の通りです。

例えば僕は革靴30足以上に対して、スニーカーを一足(しかも白のキャンバス)しか持っていないという極めて特殊な下駄箱を持っております。さらにあろうことかズボラが祟って、ローファーをあたかもつっかけのように素足で履いてスーパーなどに行くという愚行を行なっておりました。そしてそれを繰り返しているうちに、明確なダメージが現れました。

小指部分にダメージを受けた靴

それが、小指が当たる部分の内側の皮が破れるという致命的な問題です。もちろん、これは靴下を履いていても足と靴の相性によっては普通に起こり得ます。しかし、靴下を履いていないことによって指や爪が直に擦れ続けるので、ダメージは不可避です。

ただ、実はそれ以外は想像していたよりもあまり大きな問題は起きていません。インソールが通常より汚れている可能性もありますが、自分の履く自分の靴なので正直今更感もあります。

対策としてのフットカバー

さて、素足履きを好む皆さんの多くは、先ほど少し名前を出したフットカバーを着用されると思います。

典型的なフットカバー

フットカバーを着用することによって、汗や内側のダメージといった素足履きにおける大半の問題をカバーできるので、履かないという手はないかと思います。

ただ、フットカバーの着用において僕が個人的に一番気になるのは、素足履きをしているのにフットカバーが見えていてしまっているという現象です。言葉では言い表し難いダサさが滲み出るので、気をつけなければいけません。

まとめ

素足履きがマナー違反かどうかは、結局のところどこに行くかで決まります。ネクタイを締める場では履くべきですし、休日にスーパーへ行くだけならどちらでも構いません。

ただ、靴に関するダメージはまた別問題です。小指の内側が破れた靴を見た時、僕は正直後悔しました。フットカバーを一枚挟むだけでよかったのに。なのでみなさんぜひフットカバーを履いてください。その大半は避けられます。

もちろん涼しく履きたい気持ちはよく分かります。ただ、その一足と長く付き合いたいなら、最低限のケアを怠らないように気をつけてください。

干梅太郎

干梅太郎

イタリア在住のピアニスト。クラシック音楽と、イタリアの古い服について書いています。
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