イタリア古着ディグ日記 #23 Ballantyne カシミヤカーディガン

こんにちは。皆様は古着屋でニット類をチェックされますでしょうか。実はニット、とりわけカシミヤの物を古着で探すというのは、なかなか骨の折れる仕事だと思っています。以前“カシミヤジャケットのすゝめ”という記事でも書いた通り、やつらは一番美味しいものから食べていくので、せっかく良さげな一枚を見つけても、光に透かしてみると小さな穴が…なんてことが日常茶飯事です。そんな事情もあってか、考えてみるとこのディグ日記でニットをご紹介するのは今回が初めてかもしれません。そんな中、先日思いがけず嬉しい出会いがありました。それが今回ご紹介するBallantyneのカシミヤカーディガンです。

Ballantyne Red Cashmere Cardigan

Ballantyne カシミヤカーディガン

こちらが今回ディグったカーディガンになります。Ballantyneは1921年にスコットランドで創業した老舗のニットブランドです。かつてはエルメスをはじめとするメゾンの生産も請け負っていたとか。カシミヤの原毛は繊維の細さ・長さ・不純物の混入率によって1級から9級に分類され、数字が小さいほど高品質とされます。バランタインは最上級クラスの原毛を使うことで知られています。現在は経営の中枢がイタリアへと移っていますが、古着市場で特に人気を集めているのは、やはりスコットランドで生産されていた時代の、いわゆる旧タグの個体です。そして今回の物は、まさにその旧タグの個体になります。

Ballantyne カシミヤカーディガン スコットランド製のカシミヤ生地であることがわかる

それにしても、第十六回のブリオーニ スポーツの半袖シャツに続き、気づけばまた赤い物を連れて帰ってきてしまいました。どうやら僕は赤に縁があるようです。

Ballantyne カシミヤカーディガン 肉厚なカシミヤの感触が伝わる

購入時の価格は12€(当時のレートで約2000円)でした。正直即買い待ったなしの大当たりで、大満足です。実はバランタインそのものは珍しくないのですが、やはりサイズや雰囲気も加味するとベストな出会いというのはなかなかありません。長く愛用していきたいと思っています。

いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。もしよければ前回の古着ディグ日記もぜひチェックしてみてください。

干梅太郎

干梅太郎

イタリア在住のピアニスト。クラシック音楽と、イタリアの古い服について書いています。
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